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第153話 派手な男

Auteur: 酔夫人
last update Date de publication: 2026-08-10 11:00:00

光也が車を降りる。

助手席側へ回るのが見えて、実花は自分で開けるのを待った。

しかし、扉の横に立ったものの、光也が扉を開ける気配はない。

(何かあったのかな?)

仕事で何かあったのだろうか。

それとも真理のことで何か。

扉を開いた。

そして、実花へ手を差し出してくる。

光也の表情を見ると、トラブルがあったようではない。

(むしろ……楽しそう?)

「実花、手を」

「はい」

実花は素直に手を重ねた。

そのとき。

「リアル王子様」

「あの顔で『手を』、なんて言われたら正気ではいられない」

(……え?)

大きな声ではないけれど、確かに聞こえた。

首を傾げつつも、実花は車から降りる。

(何、これ?)

歩道に人が数人集まり、こっちを見ていた。

「顔

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